日々のタスクに追われていると、納得いかないデザインでも、面倒な修正や提案を避け、OKをもらえればそれでいいや!と終わらせてしまうことってありますよね。
本当はもっといいデザインの選択があると思っていても、様々な理由で諦めていることはありませんか?
・納期が短くて時間が全然ない
・お客さんやディレクターにこうして欲しいと言われたから
・説明して納得してもらうのが面倒臭い
私はよくこのような状況になってしまいます。
それでも自分が作ったデザインは、第三者に「自分がデザインしました!」と胸を張って言えるものにしたい。
本当にこのまま進めていいのか?、終わらせていいのか?
私は最低限のクオリティーを保つ為に、自分自身に問う7つのデザインポリシーを決めています。
もちろん全て思い通りになる訳ではありません。結果的に納得いかないまま終わる事もありますが、自分がベストだと思う提案をしてそうなるのか、何もせずにそうなるのかでは全然違うと思っています。
自身の成長も含め、良いものを作れる確率が上がります。
今回は私が大事にしている7つのデザインポリシーを紹介していきます。
01.用件定義
制作前に必ず用件定義する。
目的や課題、ターゲット、ソリューション、流入先など、案件に応じた要件をしっかり把握する。
大きく道を間違わないように、案件の大小に関わらず制作前に必ず要件定義をするようにしています。
それはwebサイトを作る時も、バナー1枚作る時も一緒です。私の場合はdropbox paperを使って案件によって必要な項目を箇条書きで書き出します。ちょっとした画像1枚作る時にも最低限の要件を箇条書きにして頭で理解します。
・この画像を作る目的
└〇〇〜
・制約(入れてほしい文言やサイズなど)
└〇〇〜
といったふうに何となく頭で理解するのではなく、言葉で書き出しておくとデザインで迷った時に、そもそも目的は何だったっけ?
このデザインで達成できているのだろうか?
と見直すことができ、正しい答えに効率よく近づくことができます。
要件定義のやり方については、別の記事で詳しく書こうと思います。
02.課題解決
選んだ手法が課題解決になっているか確認する。
どうしてその手法を選んだのか、課題と手法をロジカルに繋げ、第三者が納得する理由を用意する。
要件定義で出した課題や目的を、最適な手法で解決できているか確認します。
それを第三者に論理的に説明し、理解してもらえる理由を用意しておきます。
03.自分の答えを持つ
なぜその色、フォント、形、写真にした?
なぜそのデザインにした?
トレンドを理解した上で、成果物の詳細を第三者にロジカルに説明できる答えを持っておく。
ここはどうしてこのデザインになっているのですか?という問いに対して「何となく」「特に理由はない」という答えを避けます。
「根拠のある完璧な答え」とまでは言いませんが、そうした理由を答えられるようにしておくと、課題解決に近づく意味のあるデザインになります。
04.伝える
自分がベストだと思うアイデアやデザインをしっかりと相手に伝える。
決定権は自分ではないかもしれないが、相手に選択肢を与えているか。
クライアントやディレクターからの要望に対して、もっとこうしたらいいのいなぁ。
○○が目的なら、こういう手法の方が効果がありそう…。
でもそれが要望なら言われた通りにやっておこう!
で終わらせず、自分がベストだと思う内容をしっかりと相手に伝える。
決裁者に選択肢を与えた上で判断してもらいます。
選択肢の理由を聞いて納得できれば自分の中のモヤモヤもなくなり、同じ目的に向かって進むことができます。
05.ユーザビリティー
自分がベストだと思うアイデアやデザインをしっかりと相手に伝える。
使いやすさ、機能性の欠陥がないか。
ビジュアルを重視してユーザーを無視していないか。
見た目の格好良さや可愛さを重視して、使いづらいUIになっていないか確認します。
タイトルは英語にすると格好いいけど、日本語の方がわかりやすくてユーザーにストレスを与えないのでは?
文字サイズは小さい方が雰囲気出るけど、もう少し大きい方が読みやすいのでは?
など、優先度を考えて出来るだけユーザーに優しい設計を考えます。
06.細部へのこだわり
細部の作り込みにこだわっているか。
細部のクオリティーが感動や共感を生み出す。
人が気づかないような細部にまで、気を遣ってデザインする。
細部のクオリティーが上がることによって、無意識に見る人の感動や共感を生み出す事ができると思っています。
07.フィードバックをもらう
自分1人の意見になっていないか。
デザイナー、非デザイナーにレビューしてもらったか。
上下関係は関係なく、そのデザインをもっと良くするために何が必要か。デザインをレビューしてもらいフィードバックをもらう。
デザイナーと非デザイナー両方に見てもらうのがベストです。
もらった内容を全て修正するのではなく、納得して反映させることでデザインがよくなると思えることだけを反映します。
レビューとフィードバックのやり方に関しては、別の記事で詳しく書こうと思います。
最後に
長くなりましたが、以上が私がデザインする上で大事にしている「7つのデザインポリシー」の紹介でした。
いかがでしたでしょうか?
皆さんも自分なりのデザインポリシーを持っていると、デザインに迷った時の道標になると思います。
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