デザイナー
フォトショで作ったプリントデザインをモデルの洋服に合成したいけど、どうすれば上手く出来る?
Photoshop(フォトショップ)を使って、Tシャツの皺(シワ)に合わせて絵柄を合成する方法を紹介します。
いわゆるモックアップというやつです!
白ベースのTシャツと黒ベースのTシャツでは少し工程が変わるので、それぞれに適した2種類のやり方を解説していきます。
この合成方法はTシャツだけでなく、ワンピースやジャケットなど様々な洋服に応用できるのでオススメのやり方です!
ワンポイントロゴから全面プリントの総柄まで、同じやり方で合成することができます!
Youtube動画
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作業の流れ
白ベースのTシャツの場合
- Tシャツレイヤーを新規ファイルに複製&編集する
- 絵柄を配置し、フィルター変形「置き換え」を実行する
- ブレンド条件で色を調整
- 完成
黒ベースのTシャツの場合
- Tシャツレイヤーを新規ファイルに複製&編集する
- 絵柄を配置し、フィルター変形「置き換え」を実行する
- Tシャツの陰影を作成
- ブレンド条件で色を調整
- 完成
ポイントになる技術「置き換え」
洋服のシワに合わせて絵柄を歪ませるには、フィルター変形の「置き換え」を使用します。
以前「置き換え」についての詳しい記事を書いたので、より深く知りたい方はこちらをご覧下さい!
Photoshop「置き換え」と「ブレンド条件」を使って、絵柄を背景の形状に馴染ませる方法 Photoshop(フォトショップ)のフィルター変形「置き換え」と、レイヤースタイルの「ブレンド条件」を使って、絵柄を背景の形に...
白ベースのTシャツの場合
絵柄とTシャツ画像を用意
まずはプリントする絵柄と、Tシャツの画像を用意します。
Tシャツのレイヤーを複製&編集
Tシャツのレイヤーを右クリックし、「レイヤーを複製」を選択します。
ドキュメントを「新規」にし、任意の名前をつけます。
新規ファイルが立ち上がるので、「色相・彩度」から彩度「-100」の状態にします。
モノクロになればいいので、他のやり方でもOKです!
次に「レベル補正」から下画像くらい洋服の皺(シワ)が目立つようにします。
Tシャツ以外の色は気にしなくてOKです!
ここまで出来たら、任意の場所にpsdデータを保存します。
絵柄に「置き換え」を実行
ここからは元のpsdデータに戻ります。
絵柄の位置をプリントしたい場所に移動します。
絵柄を選択し、上部メニューから「フィルター」<「変形」<「置き換え」をクリックします。
設定画面で下記の設定をし、OKを押した後に先ほど保存した「Tシャツのpsdデータ」を選択します。
比率の数値はカンバスサイズによって異なるので、自然な歪みになるよう何度か試してみて下さい。
下画像のように、Tシャツのシワが反映されます。
ブレンド条件で色を調整
最後に「ブレンド条件」で色を馴染ませていきます。
絵柄レイヤーのレイヤースタイルを開きます。
レイヤー効果の下部にある「ブレンド条件」<「下になっているレイヤー」の緑丸部分を「option(alt)」を押しながらクリックし、中間ポイントを追加します。
ポイントが出来たら左右にスライドし、プレビューを見ながらちょうどいい色を探ります。
白Tシャツver完成
黒ベースのTシャツの場合
絵柄を配置
絵柄を配置し、変形「置き換え」をするところまでは「白Tシャツver」と同じ工程です。
今回は絵柄が馴染むように描画モードを「スクリーン」にしています。
絵柄によっては必要ない場合もあるので、実際に配置してご判断ください。
Tシャツの陰影を作成
背景レイヤーの「Tシャツ」部分だけを選択してください。
選択方法はお任せします。(今回はクイック選択ツールを使用)
Tシャツが選択出来たらコピー&ペーストし、絵柄の上にレイヤーを移動します。
描画モードを「乗算」にします。
「レベル補正」で、自然に見えるよう明るさを上げていきます。
調整できたら、陰影レイヤーをクリッピングマスクにし、絵柄にだけ陰影がついた状態にします。
完成
応用
このやり方は、全面プリントの総柄やフォト柄にも応用できます。
全面プリントの総柄
フォト柄
Tシャツ画像がダウンロードできるフリーサイト
モックアップに使えるTシャツのフリー画像が、ダウンロードできるサイトを紹介します。
英語サイトなので「t shirt」で検索するとTシャツの画像がたくさん出ます。
「unsplash」
まとめ
今回はPhotoshop(フォトショップ)を使って、Tシャツの皺(シワ)に合わせて絵柄を合成する方法を紹介しました。
Tシャツ以外の洋服にも応用できる方法なので、上手くアパレルデザインのモックアップが作れなかった人は是非試してみてください!
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